2020. 08. 24
中耳炎について
鼓膜の奥の中耳で炎症を起こしたものが中耳炎です。最も多いのは
鼻の細菌やウィルスが鼻の奥から中耳に入り、痛みを起こす急性中耳
炎です。
急性中耳炎は主にお薬で治療しますが、重症な場合は鼓膜切開をし
てたまっている膿を出します。急性中耳炎の後などに中耳に液が残り、
聞こえが悪くなる滲出性中耳炎があります。子供は順応性が高いため、
聞こえの悪さに気づかないことがあり注意が必要です。
滲出性中耳炎では、検査で聴力や鼓膜の動きを調べたり、鼻から耳
に空気を送る耳管通気処置、また必要に応じて鼓膜切開や鼓膜チュー
ブ留置術を行います。ご自宅で耳管通気ができる器具のご紹介もして
います。
急性中耳炎や滲出性中耳炎は長引くと慢性中耳炎に移行し、治療が
長引いて最終的に手術が必要になることもあります。耳に異常を感じ
たらご相談ください。
2020. 07. 29
めまいには、グルグル回るものからフワフワふらつくものなど様々な
タイプがあり、またその原因もいろいろです。脳の病気や内科的疾患か
ら起きるめまいがある一方で、耳の病気がめまいを起こすことも少なく
ありません。
耳の中には、三半規管、前庭といった、体のバランスを調節する機能
を持つ部分があります。何らかの原因でこの部分が異常をきたすと、バ
ランスの異常がおき、めまいが生じます。
当院では、赤外線CCDカメラを用いた眼振検査、重心動揺計も使用した
平衡機能検査などを行い、めまいの原因や治療法を探します。耳鼻咽喉
科、脳神経内科の両面から専門的な診察を行えますので、お悩みの方は
ご相談ください。
2020. 07. 20
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、
睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなり、それに
よって日常生活にさまざまな障害を引き起こす疾患です。
SASの人は睡眠中に頻繁に血液中の酸素濃度低下、中途
覚醒が生じるため、睡眠が不充分となり、日中の眠気、
集中力の低下をきたしやすいです。また、高血圧、夜間
心臓突然死、脳卒中・脳梗塞等のリスクが高いこともわ
かっています。
これら合併症を低らすために、SASの適切な診断と、
継続的な治療が重要です。当院では自宅で計測できる簡
易型睡眠時無呼吸検査と、一定以上重症の方に対して
CPAP療法を行っています。
いびきがひどい方はSASの可能性がありますので
ご相談ください。
内科全般はもちろん、脳神経内科の専門性を生かし、脳卒中後の患者さん、認知症、
パーキンソン病、頭痛、てんかんなどの神経系の病気をお持ちの患者さんはご相談ください。
耳鼻咽喉科については、かぜ、花粉症、めまいなど、耳鼻咽喉科領域疾患全般の診療を行います。
親切・丁寧な診療を心がけますので、耳鼻咽喉科疾患でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
風邪や胃腸炎などの日常的な諸疾患をはじめ、高血圧症・脂質異常・糖尿病等の生活習慣病など、総合内科的に幅広く診療いたします。
専門的な検査や診療が必要な場合は、適宜、検査機関や高次医療機関と連携を取りながら、かかりつけ医としての役割を果たします。
また、専門は脳神経内科(従来の神経内科)ですので、頭痛やしびれ、ふらつきなどの症状、脳卒中後の再発予防、認知症(物忘れ)、パーキンソン病等の運動疾患、不随意運動、てんかんなど、お気軽にご相談ください。